離婚日記
前回までのあらすじはこちら
手遅れだった夫婦のあるべき姿
もうそれからは、彼との生活において、一生分の話し合いを重ねました。本当はあれがいやだった、こうしてほしかった、なんでそう言ってるのかわからない。とても苦しい作業だったけど、やっと本来夫婦のあるべき姿でもありました。
もちろん、私だけが我慢をしてきたわけではなく、彼の方が役職的に仕事で辛いことがたくさんあったのを見てきたから、私に言わないで平気なふりをしていることがよくあったみたいだった。それは素直に申し訳なかったなと思いました。だけどなんだかもうそれは事実でしか自分の中に入ってきませんでした。彼には、「目が憎しみに変わっている」とまで言われてしまいました。
私はもう、吐き出した後はやり直そうと思えませんでした。
彼は、吐き出された内容を修復しようとしていました。
「絶対離婚しない」と彼から言われ、あ、ほんとにこんな風になるんだとドラマか漫画か、聞いたことのあるようなシチュエーションだと思いました。
踏ん切りは突然に
結局のところどうやって終結したかというと、
「離婚届と預けた荷物を送ってほしい」と唐突に彼からLINEが来ました。
そこからは自分で用意しておいた離婚届と、小さなダンボール1箱分に足りる量の彼の荷物を梱包して発送。彼は離婚承諾書なるものをお手製で作って私に署名と返送を求めました。
決めたら黙って動き出す、昔は彼のそういうところに憧れていたんですけどね(笑)
「なぜ唐突に別れを決めたの?」という私からのLINEは読まれることなく、離婚はあっけなく成立したのでした。10年の付き合いで返すものはコンビニからもらったダンボール1箱分。承諾書にサインをしてしまったので、財産分与も慰謝料もありません。ご祝儀も全部お返ししました。(財産分与として半分もらっておけばよかった)
そして独身になって思うこと
彼とはよく車の中でミスチルを聞いていました。外出自粛で「おうち時間」「ステイホーム」を楽しんでもらおうとミスチルもMVやライブ映像を無料公開していました。何もこんなタイミングでどっぷりミスチルに浸からせてくれるなと思いましたが、やっぱりミスチル最高!愛してる!
独身に戻り、今考えていることは、「自分が本当にやりたいことに耳を傾ける」ということです。そして、その時間を確保することを優先的に考える。相手のためとか言って勝手に我慢したり犠牲にしても、実は相手には1ミリも影響がなかったり、それなのにありがとうと言われなくて腹が立ったり、自分をないがしろにしたツケが回ってくる。もっと自分のことを大切にしよう。そう思います。
吐き出せる場所がここにあってよかったです。
令和婚、IT婚、そして(タイミング的に)コロナ離婚。これは数年後の笑いのネタに取っておく予定です。
この記事へのコメントはありません。